赤岩山(371.0m)下赤岩山(279m)鰊御殿(三角点名:37.29m)
=白竜胎内巡り=

 ポイント
 小樽祝津の高台にある「Hノイシュロス小樽(昔の展望閣)」の直ぐ上に散策路の入口がある。綺麗な海と奇岩群の調和がとれた海岸線に沿って歩く。
 白竜胎内巡りは散策ではなく、藪道、ガレ場、ザレ場、急登有りの登山コースだ。
 赤岩山は別名、西赤岩山、下赤岩山は東赤岩山と呼ばれている。
 赤岩峠から中赤岩(海側)に下る道は崖崩れのため閉鎖されていた。
 祝津コース(H19.8.10)
 高島岬駐車場=日和山燈台・鰊御殿=高島岬駐車場(一周:20)
 遊歩道=12=鳥居=胎内巡り:40=下赤岩山=36=赤岩山=30=下赤岩山=9=遊歩道(一周:2:07)

 アクセス
 小樽海岸公園線(道道454号線)で祝津のドン尻まで行くと、1日500円の有料駐車場がある。
 祝津の高台にある「Hノイシュロス小樽(昔の展望閣)」の直ぐ上に散策路の入口がある。散策路の入口はオタモイ峠(唐門)、山中峠(出羽三山神社)、赤岩峠(白竜神社)にもある。
 国土地理院地図 GPSトラックは山の地図帖「2007.8.10」へ 周辺地図
=写真をクリックすると大きなサイズになります=
 高島岬近くの駐車場を出発し、まず最初に三角点「鰊御殿:37.29m」を目指す。駐車場からは鰊御殿が見えるが、遠回りして「日和山灯台」に立ち寄ることにした。日和山灯台の北側は断崖絶壁になっている。振り返れば、下赤岩山、その下に「Hノイシュロス小樽(昔の展望閣)」海辺に水族館が良く見える。
高島岬駐車場より 鰊御殿を 日和山灯台へ 下赤岩山
 沖に目をやれば、トト岩が海に浮いている。岩でも標高21mと言う大きな岩だ。子供の頃、まだ水族館が無かったので、今の水族館の中で海水浴ができ、よく泳いで渡った。岩には、多肉植物が生えていたが、今もあるのだろうか。日和山灯台に近づくに従い、小さい時の記憶がドンドン蘇り、何か違うことに気が付く。遠くから見ていた時には違和感が無かったが、久しぶりで近くで見ると、建設当時(昭和28年)は真っ白な灯台だったが、紅白の灯台になっていた。
トド岩(ワタラ) 日和山灯台へ 日和山灯台 昭和28年当時(大×)
 照射灯の外観は前のままだと思う。灯台から祝津の港やツリガネニンジンを見ながら、三角点「鰊御殿」に向かい、無事、灯台の敷地内の一角に、三角点を見つける。
照射灯 祝津の港 ツリガネニンジン(大×) 三角点「鰊御殿」(大×)
 三角点「鰊御殿」から灯台を振り返り、古ぼけた門柱が閉鎖された正面玄関に戻ると、由緒書がある。改めて見ると、小学校の遠足で来た昭和28年に、コンクリート製に立て替えられたようだ。
 灯台を後にして、鰊御殿の傍を素通りする。鰊御殿の正面玄関には字が掠れた看板が架かっていた。犬走りの砂利沿いの道を進んで、鰊御殿を振り返える。
日和山灯台を 由緒書 鰊御殿の看板 鰊御殿
 鰊御殿の内部を覗き見したり、由緒書を読んだり、浜辺を眺めたり、鰊御殿の裏から写真を写したりして、懐かしい景色を堪能する。
鰊御殿の内部 由緒書 祝津の浜辺を 鰊御殿
 鰊御殿の傍に、「水宮稲荷神社」と「八田尚之の文学碑」があったので覗いてみる。碑文は懐かしいガンゼ(馬糞ウニ)採りのことが書かれていた。ガキの頃は、私も潜って採って焼いて食べたなと思い、懐かしい文面だった。
 一旦、駐車場に戻って、いよいよ下赤岩山の胎内巡りに出発する。途中、「江差追分節名歌碑」の傍を通過する。
水宮稲荷神社 八田尚之の文学碑 碑文「がんぜ」 江差追分節名歌碑
 この展望台からの展望も良く、下赤岩山、赤岩海岸、とど岩、水族館、日和山灯台、遊園地、高島、天狗山などが見ることができるのだが、今日はパスして先を急ぐ。
下赤岩山の海(’02) 赤岩海岸(’02) トド岩(’02) 灯台と水族館(’02)
 「Hノイシュロス小樽(旧展望閣)」を過ぎると、「ニセコ積丹小樽海岸国定公園 小樽海岸自然探勝路 赤岩オタモイ線歩道」の看板があり、遊歩道の入口になる。このコースは下赤岩山と赤岩峠を経由し赤岩山に登る最も一般的で、最も絶景と奇岩に恵まれている。歩道入口近くに「白竜大權現墓台」と書かれた看板が地べたに置かれ、石像が鎮座している。丸太組みの土留めをした展望の無い遊歩道が続くが、道端には「モイワシャジン」が咲いている。
遊歩道の入口 白竜大權現墓台 遊歩道 モイワシャジン(大×)
 鳥居が出てくると「白竜胎内巡り」の入口だ。少し荒れ気味の道を下って行くと、大黒岩の頭が見えて来る。左に踏み跡あるが、太い道は海に向かって下って行き、道が無くなる。最後は、枯れ木でバリゲートが作られていた。間違いに気付き、先程の踏み跡まで戻り、無事大黒岩を交わし、大黒岩と不動岩の隙間に辿り着く。
白竜胎内巡り鳥居 少し荒れた道を 大黒岩が 大黒岩と不動岩
 不動岩稜の尾てい骨の窪んだ部分等を見ながらガレ場を登って行くが、ザレが多く踏み跡は皆無で、ピンクテープも垂れ下がっていない綺麗な岩場の環境だ。不動岩稜は切り立っていてとても素手では登るところが無い。振り返って高度を確認すると、青い海が綺麗に見える。どうやら大黒岩の基部を通過したようだ。
不動岩稜の尾てい骨 不動岩稜の一部 青い海 大黒岩
 行く手が円形に岩壁で囲まれ、まるでコロシアムの真ん中に立たされたような雰囲気になる。壁の登れそうなところを探すが、オーバーハングでとても登ることが出来ない。もうこれまでかと思い、振り返ると青い海が岩の隙間から見えていた。良く見ると、不動岩稜にロープが垂れていた。喜んで登ると、意外と平らになり、大黒岩が直ぐ近くに見える。
壁が立ちはだかる 海を振り返る 不動岩の取り付き 大黒岩
 海を見ればトド岩が沖に浮かんでいた。大黒岩の頭はますます間近に見える。不動岩には窓岩のような穴ではないが、隙間のような穴も見える。登って行く方向は岩と岩の間しかない。
沖にトド岩が 大黒岩 不動岩稜の穴 登る隙間
 突然、仏像が目の前に現れ、その手前にはキリスト教関係の像が見えて来る。穴からは綺麗な海が覗いていた。不振り返ると祠があり、神仏混合の穴のようだ。穴から再び登って行くと、綺麗な造花が咲いていた(只野さんが教えてくれた)。帰ってから、写真を良く見ると不自然な針金が見えた。完璧に騙されたが、綺麗であることには間違いないが、一寸、くど過ぎるきらいはある。
仏像とキリスト 穴から海を 綺麗な造花(大×)
 大黒岩がトド岩を少し隠しながら聳え立っていた。次は洞窟があり、ここも神仏混合のようだ。遂に、チョックストーンが見え出し、いよいよ胎内巡りのメインイベントが始まる。鉄梯子を登って行き、上を見ようとした瞬間、頭を岩にぶつける。出口は陽が差し込んでいた。
大黒岩 洞窟 チョックストーン 出口
 チョークストーンの途中で、下を見ると結構な高度感だった。無事、チョークストーンを通過して、見晴の良いところに差しかかると、不動岩稜に窓岩のような穴が開いていた。隠れ窓岩とでも言っているのだろうかと思っていると、元祖の窓岩が見えて来た。どうやら下赤岩山の山頂は近そうだ。不動岩の頭部になると反対側に回りこめる道があり、辿って見ると仏像が並んでいた。その手前には不動岩の上に行く錆びた鉄の梯子があるが、とても登る気にはならなかった。
下を見る 隠れ窓岩 窓岩 不動岩の石仏
 不動岩の壁はとても綺麗な縞模様で、化石でも入っていないか見たが無かった。不動岩を後にして登って行くき、振り返ると尖った不動岩が見えた。遊歩道の出口で、登って来た方向を見下ろす。
綺麗な不動岩の層 不動岩を見上げる 不動岩 登って来た方向を
 窓岩を間近で見ながら遊歩道に上がると、上がった場所は下赤岩山の山頂脇だった。山頂標識は元の場所になく、注意書の看板の裏に付けられていた。この山頂にはテーブルリッジと言われる岩がある。テーブルリッジに行くには目がくらむ岩の割れ目をまたいで、岩の上にあがらなければならないので、高所恐怖症や子供には危険だ。不動妙王の台座から行けば割れ目が無く、やや安全だ。テーブルリッジに上がる前に、日和山灯台を見下ろす。
窓岩を 下赤岩山山頂 岩上の不動妙王 岩から日和山灯台
 テーブルリッジに上がり、パノラマを写そうと思ったが、弓なりに写さなければならない。完全に合成するには上下5組で10枚は必要だろうと思う。左手から窓岩、不動岩、大黒岩、Hノイシュロス小樽、日和山灯台が見える。普段なら海にはヨットやフェリーの姿も見ることができるのだが、今日は姿が無い。
                                         ←大
             窓岩              不動岩         大黒岩             ホテル 日和山灯台
 少し霞んだ小樽港を眺めて、テーブルリッジを後にする。赤岩山を目指して遊歩道を辿ると、摩天の稜線の岩と思われる岩が聳え立っている。東のチムニー岩は小さな広場になっていて、少し入るが、とても岩の上には上がることは出来ない。ここから、赤岩山が一望される。
小樽港を望む 摩天の稜線 東のチムニ岩 赤岩山を望む
 振り返ると東のチムニー岩は断崖絶壁になっている。次に尖ったピナクルリッジ、トリコニー岩と思われる岩等を見て下ると、一段とケバくなった地蔵さんとお堂があり、赤岩峠に到着する。
東のチムニー岩 ピナクルリッジ トリコニー岩? 赤岩峠
 赤岩峠には岩の名前を書いた看板がある。胎内巡りの不動岩稜は左端に描かれている。赤岩峠から中赤岩(海側)に下る道は崖崩れのため通行禁止になっているが、峠には結構な車が駐車いている。遊歩道をウロウロしている人は一人も居なかったので、中赤岩の岩登りに行ったことだろう。
                              ←大
赤岩山鳥瞰図
 赤岩峠からは展望の無い林の中を登って行く。丸太の土留めを登って行くと、行く手が明るくなり、山頂付近に到着する。平になった道を辿るとベンチがあり、そこから赤岩山のアンテナ群が見える。ベンチからはアンテナ群に背を向けて海側に下り気味に辿ると、今度は、綺麗なオタモイ海岸が見えてくる。ツルカケ岩や窓岩が半島のように海に突き出ている。その奥には竜ケ崎も見える。展望台には看板が立っているので、岩や岬の同定がし易いが、残念ながら積丹岳は雲の中だった。
丸太の土留め アンテナ群を ツルカケ岩・窓岩を 展望台の看板
 展望台から海側の小道を辿ると、海岸まで真っ赤なガレが続いていて、大きな岩も見える。赤岩峠に立っていた鳥瞰図から判断すれば、マンモス岩かドリョク岩の頭だろう。ここからも、赤岩海岸が良く見え、竜ケ崎が窓岩の先と並びかけている。
 時間がなくなってきたので、アンテナ群のある赤岩山山頂は諦め、引返すことにした。途中にある、展望スポットには入らずに、一路帰路につく。ピナクルリッジと思われる岩を通過し、海を覗くと海岸線まで一直線に見えていた。遊歩道を出て、小樽湾を見ながら下って終る。
マンモス・ドリョク? 竜ケ崎・窓岩を ピナクルと函ガレ? 小樽湾を望む

  

 二人の山行記録
 2007.8.10 曇り時々晴れ
 13:03高島岬駐車場→13:10日和山燈台→13:15三角点鰊御殿→13:18鰊御殿→13:23高島岬駐車場→13:38遊歩道入口→13:50鳥居→14:05大黒岩基部→14:10不動岩稜取り付き→14:16祠→14:21祠→14:22チョクストーン(胎内)→14:25不動岩上部→14:30下赤岩山14:32→14:38東のチムニー岩→14:44赤岩峠(山中)→15:06赤岩山展望台15:09→15:23赤岩峠→15:39下赤岩山→15:43鳥居→15:48遊歩道入口→16:00遊園地